特別展「唐物 KARA-MONO―中世鎌倉文化を彩る海の恩恵―」

特別展「唐物 KARA-MONO―中世鎌倉文化を彩る海の恩恵―」

 大陸との交易は、中世都市鎌倉に陶磁器や書物、経典、墨などさまざまな「唐物」をもたらし、国際色豊かな文化を形成しました。「唐物」の受容は同時代に輸入された文物にとどまりません。北条実時は、入唐僧・恵萼(えがく)が平安時代に請来した『白氏文集』を写して創設した金沢文庫に収めました。また、中国の国際貿易都市・寧波(ニンポー)沖の普陀山は、恵萼ゆかりの観音菩薩像を祀ります。この普陀山観音は海上の守護として東アジア諸国で信仰され、鎌倉地方にも仏像や仏画が伝えられています。
 本展では、鎌倉文化の基層にある大陸への憧憬を国宝、重要文化財など約100点から探ります。

開催概要

会期
2017年11月3日(金) ~ 2018年1月8日(月)
開催地
関東 > 神奈川県
会場
神奈川県立金沢文庫[アクセス
〒236-0015 神奈川県横浜市金沢区金沢町142
京浜急行「金沢文庫」駅下車徒歩12分(品川より快特33分)
JR根岸線「新杉田」駅接続、シーサイドライン「海の公園南口」駅下車徒歩10分
開館時間
9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日
毎週月曜日(1月8日は除く)、11月24日、12月28日~1月4日
公式サイト
https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/bunko/tenji.html
主催
神奈川県立金沢文庫
協賛・後援等
【特別協力】神奈川県立歴史博物館
【協力】横浜市金沢区役所
備考
観覧料金:一般 600円、20歳未満及び学生 400円、65歳以上 200円、高校生 100円
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関連イベント

特別講演会(横浜市金沢区役所連携「金沢を知る講演会」)

「入唐僧恵萼の足跡をたどるー『白氏文集』の将来と普陀山の観音像をめぐってー」
講師:田中史生氏(関東学院大学教授)

日時:11月18日(土)13:30~15:30
会場:神奈川県立金沢文庫 地下大会議室
定員:100名(応募者多数の場合は抽選)
受講料:無料(ただし当日の観覧券が必要です)
申込締切:11月5日(日)

連続講座「唐物と東アジアの海域交流」(全5回)

仏教史、美術史、水中考古学などさまざまな時代、専門分野の研究者が東アジアの海域交流について語るリレー講座。展覧会をもっと深く知りたい方におすすめです。

  • 11月11日(土)梅沢恵(神奈川県立金沢文庫主任学芸員)
    「鎌倉地方における唐物受容」
  • 11月25日(土)石野一晴氏(学習院大学研究員)
    「観音様に会える島一明代における普陀山復興と巡礼―」
  • 12月2日(土)西谷功氏(泉涌寺宝物館「心照殿」学芸員)
    「入宋僧と普陀山観音信仰」
  • 12月9日(土)佐々木蘭貞氏(九州国立博物館研究員)
    「鹿島海底遺跡の調査とその後~これからの水中考古学研究」
  • 12月16日(土)長岡龍作氏(東北大学教授)
    「海をわたる釈迦像一清涼寺釈迦如来像の胎内に見る信仰世界」

時間:各回 13:30~15:30
会場:神奈川県立金沢文庫 地下大会議室
定員:100名(応募者多数の場合は抽選)
受講料:5,000円(全5回)
申込締切:10月29日(日)

金沢文庫月例講座

「特別展『唐物KARA-MONO』の見どころ」
講師:梅沢恵(神奈川県立金沢文庫主任学芸員)

日時:11月4日(土)13:30~15:00
会場:神奈川県立金沢文庫 地下大会議室
定員:100名(応募者多数の場合は抽選)
受講料:無料(ただし当日の観覧券が必要です)
申込締切:10月22日(日)

国宝・金沢文庫文書に親しむ講座

「金沢文庫の唐物関係史料を読む」
講師:貫井裕恵(神奈川県立金沢文庫学芸員)

日時:11月23日(木・祝)13:30~15:00
会場:神奈川県立金沢文庫 地下大会議室
定員:100名(応募者多数の場合は抽選)
受講料:無料(ただし当日の観覧券が必要です)
申込締切:11月9日(木)

申込方法

神奈川県立金沢文庫HPのフォームメール、または往復はがき(お一人様、1講座l通まで)に、講座名(開催日)、住所、氏名、電話番号を明記の上、申込締切日必着でお申し込みください。

神奈川県立金沢文庫
〒236-0015 神奈川県横浜市金沢区金沢町142
電話 045-701-9069
FAX 045-788-106

展示解説(ボランティア)

土曜・日曜、および国民の休日、それぞれ14:00と15:00から行います。
※展示解説に参加ご希望の方は、定刻までに金沢文庫1階展示室入口にお集まり下さい。

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