新出「織田信長茶会記」の展示公開

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新出「織田信長茶会記」の展示公開

 堺の豪商で織田信長(1534~82年)の茶堂(茶頭)であった津田宗及自筆の「信長茶会記」が、新たに発見されました。史料名は「津田宗及御会席付(つだそうぎゅうおんかいせきつけ)」。発見者は、古田織部美術館館長で宮帯文庫文庫長の宮下玄覇(はるまさ)です。
 本品は、戦国大名三好長慶の養子の甥・生勝(なりかつ)の家系を継ぐ広島藩士三好家に伝来し、かつて宮下が、三好生勝宛ての津田宗及書状とともに宮帯文庫に収集していたもので、収蔵品の整理中に発見されました。昭和10年(1935)に「信長茶会記」が発表されて以降、新たに信長の茶会記が紹介されるのは初めてで、82年ぶりの新発見です。
 この「津田宗及御会席付」を、古田織部美術館にて期間限定で特別展示いたします。

開催概要

会期
2017年6月9日(金) ~ 9月18日(月)
開催地
近畿 > 京都府
会場
古田織部美術館[アクセス
〒603-8054 京都市北区上賀茂桜井町107-2 地下1階 TEL 075-707-1800
開館時間
9:30~17:30(入館は17:10まで)
メインテーマ
公式サイト
主催
古田織部美術館

宮下玄覇・古田織部美術館館長の談話

「現存する信長の茶会の記録は非常に希少です。昭和10年の「信長茶会記」発表以来、82年ぶりの発見であり、道具の取り合わせがわかる茶会の史料としては8例目、茶会での会席の献立について記したものとしては3例目です。今回の茶会記は、史料的な価値もさることながら、美術品としても一級品と言えるものです。織田信長は、現代まで茶の湯を隆盛させた功績が非常に大きいのですが、この発見により茶人・信長の顕彰が出来ればと思っています。」

主な特徴

  • 信長の茶会記で軸装されたものは初めて(日記が多く、ほとんどが冊子)。
  • 信長が柏地紋の釜や木製の茶杓を使用していたことが判明(いままで象牙・竹製の茶杓しか知られていなかった)。
  • 献立のなかに、従来知られていなかった「餡(あん)つけ鱒(ます)」がある。ちなみに、織田信長が安土城にて徳川家康をもてなした時の料理の献立記録「天正十年安土御献立」(『続群書類従 第23輯 下 武家部』)に「鱒の焼き物」というものはある。
  • 茶会の客は、堺の豪商の天王寺屋・津田道叱(どうしつ)、京の町衆池上如圭と辻玄哉(近年の研究で利休の師といわれている茶人)。文中には、信長の茶堂・松井友閑や、不住庵梅雪の名が出てくる。

参考文献

現物の写真・翻刻・論考(宮下玄覇著)・信長茶会一覧(9会分)は、『茶書研究 第六号』(茶書研究会発行・宮帯出版社発売、6月10日発売)に掲載されます。販売価格:3,780円(税込)。

古田織部美術館では、企画展「織部の遺響~後水尾天皇と東福門院和子~」を開催しています。期間:2017年6月9日(金)~9月18日(月)。

その他のイベント情報

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