説話文学会 平成27年度12月例会
新段階に入った山寺研究の現状を踏まえ、中世の普門寺(豊橋市)を中心として、山寺で文書や仏書が生成した歴史を解明しつつ、史料が見出された経緯と課題を提示する。普門寺は、経塚遺物の出土地としてしられてきたが、船形山の旧境内が発掘調査され、愛知県史編纂事業に伴う文献調査をきっかけに新史料が続出し、考古学と文献史学による山寺イメージの再構築という研究潮流に合致して、高い関心を呼ぶにいたった。シンポジウムでは、史料紹介と内容分析だけでなく、史料出現の経緯と意義をのべつつ、歴史遺産としての価値を引き出すよう試みる。さらに、高野山麓の寺院をめぐる報告を加えることで、山寺における文化遺産について議論を深めたい。
開催概要
- 会期
- 2015年12月12日(土) 13:30~17:00
- 開催地
- 東海 > 愛知県
- 会場
- 愛知県立大学 長久手キャンパス 学術文化交流センター[アクセス]
〒480-1198 愛知県長久手市茨ケ廻間1522番3 - メインテーマ
- 山寺をめぐる道と山寺に遺された書物-地方の文化遺産から見えるもの
- 公式サイト
- http://www.setsuwa.org/news.htm
- 主催
- 説話文学会
- 協賛・後援等
- 【共催】愛知県立大学地域連携センター・愛知県立大学日本文化学部・愛知県立大学日本文化学部「愛知人文社会ルネッサンス」・名古屋大学文学研究科人類文化遺産テクスト学研究センター・科学研究費補助金基盤研究(S)「宗教テクスト遺産の探査と綜合的研究-人文学アーカイヴス・ネットワークの構築」(研究代表者 阿部泰郎)
- 備考
- ※参加申込み不要
- ダウンロード
プログラム 日程
シンポジウム
山寺をめぐる道と山寺に遺された書物-地方の文化遺産から見えるもの
日時:12月12日(土)13:30~17:00(受付開始 13:00~)
会場:学術交流センター 多目的ホール
- 山寺における文字文化の形成と発見-三河国普門寺の文化遺産
上川通夫氏(愛知県立大学) - 普門寺縁起をよむ-中世一山寺院の宗教空間
阿部泰郎氏(名古屋大学) - 高野山を結界する山林寺院-縁起・仏像から復元する地域史
大河内智之氏(和歌山県立博物館)
司会:中根千絵氏(愛知県立大学)
閉会挨拶 名古屋大学・学会代表 阿部泰郎
委員会 12:00~13:00
会場:G棟8階国語国文学科共同研究室
バスツアー・史資料見学
日時:12月13日(日)8:00~16:30(予定)
見学地:船形山普門寺(愛知県豊橋市雲谷町ナベ山下7番地)
解説:上川通夫(愛知県立大学)
行程:8:00 名古屋駅出発(7:50 名古屋駅西口集合)→普門寺→浜名湖(昼食)→16:30 名古屋駅解散
※参加費無料。昼食代は各自でご用意ください。
※参加希望の方は11月27日(金)までに事務局までご連絡ください。
図書館展示「愛知県史展」
日時:2015年12月12日(土)9:00~17:00
会場:愛知県立大学 長久手キャンパス 図書館1階ロビー
※展示期間は2015年12月1日(火)~2016年1月14日(木)