史学会 第112回大会

開催概要

会期
2014年11月8日(土) ~ 11月9日(日)
開催地
関東 > 東京都
会場
東京大学 本郷キャンパス[アクセス
〒113-8654 文京区本郷7-3-1
メインテーマ
公開シンポジウム 「近代における戦争と災害・環境」
公式サイト
http://www.shigakukai.or.jp/annual_meeting/schedule/
主催
公益財団法人史学会

プログラム 日程

【1日目】11月8日(土)

公開シンポジウム 11:00~

「近代における戦争と災害・環境」
会場:法文2号館1番大教室

2014年は、第一次世界大戦開戦100周年にあたる。これにちなんで近代における戦争を取りあげ、災害と復興がキーワードに入っている東北史学会・福島大学史学会との合同シンポジウム(「東北史を開く」)を念頭において、戦争と災害および環境との関連について考える。地域の戦争は人類最大の人為的災害であり、環境破壊でもある。また戦争は、平時には見られない独特の環境を作りだすとともに、従来の環境を劇的に変化させる。近代の工業国家間の戦争では、もはや自然災害が戦争の原因になることはないが、時期や地域によっては、旱魃や不作、家畜の疫病などが人びとの生活を圧迫し、蜂起や紛争、植民地戦争の導火線となった。不凍港や鉄道などのインフラ環境も、戦争の原因となった。今回のシンポジウムでは、災害や環境を、自然のものと人為的なものの二つの意味でとらえ、戦争原因、被害と加害の様相、戦争災害の予防、戦争によって作られ変化する環境などについて取りあげて、前線と銃後との相互関係に留意しながら戦争をさまざまな角度から検討する。また戦争の考察期間も、原因・準備過程・遂行時・帰結・長期的影響という長いタイムスパンが対象となる。近代の戦争を扱うので、20世紀の二つの世界大戦はもちろん重要な考察対象となるが、今回は、日本史・東洋史・西洋史という枠組みを超えてアフリカを含め、アフリカの戦争や近代の戦争理解にとって不可欠な植民地戦争も取りあげる。

司会:中野隆生(学習院大学)、杉森哲也(放送大学)
趣旨説明:姫岡とし子(東京大学)

<報告>

  • 永原陽子(京都大学)
    「南部アフリカにおける戦争と環境―第一次世界大戦を中心に―」
  • 藤原辰史(京都大学) 
    「第一次世界大戦の環境史」
  • 土田宏成(神田外語大学) 
    「第二次世界大戦前後における日本の自然災害」
  • 笹川裕史(上智大学) 
    「1940年代中国の戦時統制と災害」

<コメント>

  • 鶴間和幸(学習院大学)古代中国史の観点から
  • 保立道久(東京大学名誉教授) 日本中世史の観点から
  • 姫岡とし子(東京大学)近現代ドイツ史およびジェンダー史の観点から
  • 池田嘉郎(東京大学) 近現代ロシア史の観点から

第1回史学会賞授賞式 17:15~ ※参加自由

会場:法文2号館1番大教室

総会 17:40~ ※会員のみ

会場:法文2号館1番大教室

懇親会 18:00~ ※参加自由

会費:3,000円
会場:農学部内向ヶ岡ファカルティハウス

【2日目】11月9日(日)

日本史 古代史部会 10:00~

会場:法文2号館1番大教室
研究発表

日本史 中世史部会 13:00~

会場:法文2号館1番大教室
研究発表

日本史 近世史部会 13:00~

会場:法文1号館法学部第26番教室

ミニ・シンポジウム「権力と商人」
趣旨説明・司会 牧原成征

報告

  • 御用商人と統治機構―三井の両替業部門を中心に― 村 和明
  • 皮商人と専売制―福岡藩を事例として― 高垣亜矢
  • 住友江戸両替店と諸藩大名家の取引関係 海原 亮

日本史 近現代史部会 9:00~ / 13:30~

会場:法文2号館2番大教室
研究発表
シンポジウム「近代日本のヒストリオグラフィー」
趣旨説明・司会 松沢裕作

報告

  • 1890年代のアカデミズム史学―自立化への模索― 廣木 尚
  • 明治期島津家における家誌編纂事業 寺尾美保
  • 明治期の史料採訪・編纂と古文書学 佐藤雄基

コメント 河野有理

東洋史部会 10:00~

会場:法文1号館113番教室
研究発表

西洋史部会 10:00~

会場:法文1号館215番教室
研究発表

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