2014年度 日本演劇学会 研究集会
グローバル時代を迎えて、リングア・フランカとしての英語は普及しつつあるが、「いわく言い難い」ものの表現と共感は充足させられるどころか、以前にもまして複雑化する現実の中で、多言語による演劇も各地で試みられている。それでは、ノンバーバルなコミュニケーションはどうかというと、それを潜在的に成立させている「ジェスチャー」は、一国内にあってすら、地域ごとに異なることも珍しくない。本研究集会は、こうした地域性の問題から、演劇を成り立たせている様々な「言語」を問い直すことを目指す。それは狭義の方言演劇のみならず、演劇に描かれた中央と地方の関係、特定の地域の特殊な文脈の中で成立した演劇、巡業にまつわる地域ごとの改編など多岐にわたる主題を想定している。そして過去に特殊な文脈の中で、今では失われた言語で書かれたテクストを、別の地域のアクチュアリティに置き換える時にも、やはり意識せざるを得ない問題である。
日本演劇学会2014年度秋の研究集会実行委員会
京都外国語大学イタリア語学科 近藤直樹研究室
開催概要
- 会期
- 2014年11月15日(土) ~ 11月16日(日)
- 開催地
- 近畿 > 京都府
- 会場
- 京都外国語大学[アクセス]
〒615ー8558 京都市右京区西院笠目町6 - メインテーマ
- 演劇・地域・言語
- 公式サイト
- http://www.jstr.org/project/Pro01_2014/project201411.html
- 主催
- 日本演劇学会