2018年度 摂南大学 国際教養セミナー「日本中世の呪術とまじない」

2018年度 摂南大学 国際教養セミナー「日本中世の呪術とまじない」

 日本の人々は古米より山、川、森、磐、動物など自然を崇拝し、信仰してきました。6世紀以降、仏教や陰陽五行説が大陸をや朝鮮半島から伝わり、さらに神祇信仰が整備されるにつれ、日本の信仰は多様な展間をみせるようになります。大きな天変地異が国を襲った時、神社や寺院では盛大な祈梼が催され、攘災を祈りました。また、人々は自らの寿福や安穏を祈り、時には相手の災厄を呪う調伏を行わせました。このように日本の前近代では宗教や思想に基づく呪術は身近なものでした。今回のセミナーでは日本の中世を舞台に躍動した密教と陰陽道を取り上げて呪術の世界をご紹介したします。

開催概要

会期
2018年10月14日(日) 13:00~16:00(受付12:30~)
開催地
近畿 > 大阪府
会場
大阪工業大学梅田キャンパス 203・204セミナー室[アクセス
〒530-0013 大阪市北区茶屋町1番45号
公式サイト
http://www.setsunan.ac.jp/news/detail.html?id=3552
主催
摂南大学外国語学部
備考
定員:150名、参加料:無料
※事前申込制(申込多数の場合は抽選)
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プログラム 内容

講演

中世王権と呪術の世界~愛と怒りのほとけ「愛染明王」をめぐって~

小川豊生(摂南大学外国語学部・教授)

日本史の大きな転換点である南北朝から室町時代にかけて、後醍醐天皇やその近
臣・文観房弘真たちが、歴史的命運をかて実修した呪術-愛染明王をめぐる修法
-の実態を、有名な天皇肖像の読み替えを中心に明らかにします。愛と死のほとけ〈愛染〉をめぐる信仰がもちつづけた中世における思いのほか、大きな力を現代に蘇らせる試みとしたいと思います。

安倍晴明伝承の展開と陰陽道の呪術

赤澤春彦(摂南大学外国語学部・准教授)

陰陽道といえば、平安時代の安倍晴明が有名ですが、実は本当の隆盛期は中世の
時代にありました。陰陽道は平安時代に賀茂氏と安倍氏によって基盤が整えられた後、院政期から鎌倉期にかけて大きく広がりをみせていきます。今回は安倍晴明の死後150年以降、晴明の伝承がどのように形作られてゆくのか、またこうした晴明の伝承が陰陽道の呪術の展開にどのような影響を与えたのかについて考えてみたいと思います。

お申し込み・お問い合わせ先

事前申込が必要です。郵便・FAX・メール・電話にてお申込みください(氏名・連絡先・人数を明記)。
※郵便・FAXはチラシの申込用紙をご利用ください。

摂南大学外国語学部事務室「国際教養セミナー」係まで
〒572-8508 大阪府寝屋川市池田中町17-8
FAX:072-838-6607
電話:072-839-9195

※参加申し込み後、特に連絡がない場合は、直接会場にお越しください。(参加証は送付しません)

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