考古学研究会 第25回東海例会

開催概要

会期
2015年8月1日(土) 13:00~16:50
開催地
東海 > 三重県
会場
三重大学 人文学部棟3階 視聴覚教室[アクセス
〒514-8507 三重県津市栗真町屋町1577
メインテーマ
埴輪・副葬品からみた古墳諸儀礼の再検討
公式サイト
http://www013.upp.so-net.ne.jp/kouken/reikai-tokai.html
主催
考古学研究会

趣旨

 いうまでもなく古墳は、古墳時代において最も明瞭な墓所である。これまで古墳をめぐっては、墳丘や外表施設、埋葬施設、副葬品や埴輪などを素材に多くの議論が展開されてきた。とりわけ、以上を介して、ヤマト王権との政治的関係性を把握したり、地域における政治動向を探る媒体として、古墳研究が担ってきた役割は大きい。

 一方で、古墳およびその関係出土品のもつ意味は多様であり、当時の死生観や精神世界の一端に接近しうる可能性も有している。埴輪樹立の意味論が、「首長霊継承説」や「生前顕彰説」、「殯宮説」、「死後の近習説」、「他界の王宮説」など多くの仮説を生み出して活発な議論が展開されたことも記憶に新しい。また、古墳副葬品のなかには、同時期の祭祀遺跡で用いられる奉斎物品と共通するものがあり、その意味をどう考えるかも古墳被葬者と「カミ」との関係性を語る素材になりうる可能性をもつ。

 今回の研究会では、古墳とその出土遺物がもつ多様な意味・意義のなかでも、当時の葬送・喪葬がどのような観念のもとで行われたのかに焦点を当て、大陸との葬送観念の比較も視野に入れながら、議論を進めていきたい。

(考古学研究会ホームページより引用)

プログラム 内容

埴輪・副葬品からみた古墳諸儀礼の再検討

  • 13:00~13:30
    穂積裕昌
    「問題提起:葬所としての古墳~河内黒姫山古墳の埴輪配置が提起する問題~」
  • 13:30~14:00
    松田度
    「造り出しにみる埴輪配置の構造―松阪市・宝塚1号墳の評価をめぐって―」
  • 14:00~14:30
    辻田真穂
    「女子埴輪の所作―分類とその意味について―」
  • 14:40~15:10
    中井正幸
    「古墳にみる石製祭具―大垣市・矢道長塚古墳と遊塚古墳を例に―」
  • 15:10~15:40
    藤井康隆
    「中国からみた日本の古墳の喪葬空間」
  • 15:50~16:50
    トークセッション・会場コメント
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