臨済禅師1150年 白隠禅師250年遠諱記念「禅-心をかたちに-」
およそ1500年前、菩提達磨(ぼだいだるま)によってインドから中国へ伝えられたとされる禅宗は、その一派である臨済宗・黄檗宗の宗祖、臨済義玄(りんざいぎげん)(?~866)によって広がり、我が国には鎌倉時代にもたらされました。武家のみならず、天皇家や公家、さらには民衆にまで広く流布し、日本の社会と文化に大きな影響を与えました。最近では欧米の人々の中にも「ZEN」の思想が広がっています。
特定の経典を持たない禅宗では、その教えは言葉や文字によらず、師の心から弟子の心へと、以心伝心で受け継がれてきました。その修業は坐禅を中心に置かれますが、日常生活の行いやふるまいすべてが修行の一環として重視され、禅問答を通じた師と弟子の心の交流を経て、悟りの境地へと至ります。
本展は、臨済義玄の没後1150年、さらに日本における臨済宗中興の祖である白隠慧鶴(はくいんえかく)(1686~1768)の没後250年の遠諱を記念して開催します。臨済・黄檗両宗15派の全面的な協力のもと、禅僧の肖像画や仏像、書画、工芸などを一堂に集め、国宝19件、重要文化財103件を含む226件の名宝の数々で展観します。禅の真髄に触れる貴重な機会となるでしょう。
開催概要
- 会期
- 2016年4月12日(火) ~ 5月22日(日)
- 開催地
- 近畿 > 京都府
- 会場
- 京都国立博物館 平成知新館[アクセス]
〒605-0931 京都市東山区茶屋町527 TEL 075-525-2473(テレホンサービス) - 開館時間
- 9:30~18:00
※ただし会期中の毎週金曜日は20:00まで(入館は30分前まで)
休館日:月曜日 - 公式サイト
- http://zen.exhn.jp/
- 主催
- 京都国立博物館、臨済宗黄檗宗連合各派合議所、日本経済新聞社、テレビ大阪、京都新聞
- 協賛・後援等
- 【協賛】損保ジャパン日本興亜、東レ、トヨタ自動車、日本写真印刷、みずほ銀行
【協力】岩谷産業、松栄堂 - 備考
- 観覧料:一般 1,500円、大学生 1,200円、高校生 900円、中学生以下無料
- ダウンロード
※会期中、一部の作品は展示替を行います。
前期:4/12(火)~5/1(日)
後期:5/3(火・祝)~5/22(日)
関連イベント
記念講演会
「禅における〈心〉のかたち」
講師:野口善敬氏(花園大学国際禅学研究所 所長)
日時:4月16日(土)13:30~15:00
場所:京都国立博物館 平成知新館 講堂
定員:180名
料金:聴講は無料(ただし本展覧会の観覧券が必要です)
※当日12:00に、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布し、定員になり次第、配布を終了します。
講演会
「禅と水墨画 雪舟と白隠を中心として」
講師:山下裕二氏(明治学院大学 教授)、細川晋輔師(臨済宗妙心寺派龍雲寺 住職)
日時:4月24日(日)13:30~15:00
場所:京都国立博物館 平成知新館 講堂
定員:180名
料金:聴講は無料(ただし本展覧会の観覧券が必要です)
※当日12:00に、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布し、定員になり次第、配布を終了します。
関連土曜講座
- 4月23日(土)
「禅画と墨蹟-近世の禅林美術-」
花園大学文学部教授 福島恒徳氏 - 4月30日(土)
「頂相彫刻(ちんそうちょうこく)の特質」
京都国立博物館企画室長 浅見龍介 - 5月7日(土)
「仏師の古文書」
京都国立博物館主任研究員 羽田聡 - 5月14日(土)
「喫茶の広まりと寺院」
京都国立博物館研究員 降矢哲男 - 5月21日(土)
「画僧の系譜-明兆から雪村まで-」
京都国立博物館上席研究員 山本英男
時間:いずれも13:30~15:00
場所:京都国立博物館 平成知新館 講堂
定員:180名
参加方法:当日12:00に、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布し、定員になり次第、配布を終了します。参加無料(ただし、本展の観覧券が必要です)。