陽明文庫講座(東京杉並)
陽明文庫講座とは
公益財団法人陽明文庫(理事長:近衛忠畑、文庫長:名和修)が所蔵する貴重資料の数々をご紹介する講座です。同文庫は、1938年(昭和13年)に当時の内閣総理大臣近術文麿(近術家29代当主)が、仁和寺の北西部に設立した特殊な歴史資料館で、藤原道長の自筆日記「御堂関白記」(国宝・世界の記憶[世界記憶遺産])、名筆の集大成である「大手鑑」(国宝)等、五摂家の筆頭である近術家が、宮廷文化の中心として護り伝えてきた貴重な宝物を収蔵しています。近術家に伝来した歴史的又は美術的に重要な史料、古文書、典籍その他の物品を保存管理するとともに、これらの調査研究により、学術上、社会教育上の効用に供し、わが国の歴史や美術の研究に資することを目的としています。
日本学術振興会科学研究費補助金(略称:科研費)事業による研究プロジェクト(研究拠点:東京大学史料編纂所、代表者:同教授田島公)が主催する本講座は、2011年より京都を会場にスタートしています。本プロジェクトチームは、陽明文庫所蔵近衛家伝来資料の全目録のデータベース化や、貴重資料のデジタル撮影とその画像公開の平備に取り組むとともに、これらの事業により得た研究成果と、同文庫の活動を公開講座という形で社会的に広くご紹介してまいりました。本講座は、既に7年目を迎え20講に及ぶ講演が実施されていますが、このたび、杉並区の協力を得て、会場を初めて東京にも設け「陽明文庫講座」を開催することとなりました。各大学の学生や、地域、一般の皆様にも公開した形での講座となりますので、多くの方のご参加をお待ちしています。
開催概要
- 会期
- 2017年1月29日(日) 14:00~16:00(開場 13:30)
- 開催地
- 関東 > 東京都
- 会場
- セシオン杉並(3階 第8・9・10集会室)[アクセス]
〒166-0011 東京都杉並区梅里1-22-32 - 公式サイト
- http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/kodai/kinri-kuge-index.html
- 主催
- 科学研究費補助金(基盤研究S)「日本目録学の基盤確立と古典学研究支援ツールの拡充-天皇家・公家文庫を中心に-」(研究課題番号:24222001 代表者:東京大学史料編纂所 教授 田島公)
- 協賛・後援等
- 【共催】杉並区教育委員会、東京大学史料編纂所
【後援】公益財団法人陽明文庫 - 備考
- 定員:120名(事前申込制)
- ダウンロード
プログラム 内容
基調講演
- 近衛家における故実の継承
尾上陽介(東京大学史料編纂所 教授) - 歴代関白記余談
名和修(公共財団法人陽明文庫常務理事・文庫長)
※講演後に、両者による対談も予定されております。