京都教育大学 平成29年度 教育資料館秋季企画展「茶道具が語る戦争-モノから考える平和学習-」
アジア・太平洋戦争終結後72年を過ぎ、戦争の記憶の風化が叫ばれて久しい現在、戦争を経験した当事者の世代も高齢化し、戦争と平和について実感をもって学習する機会をどのように次世代に保障するかという課題は、切実になってきていると言えます。このような日本の社会と教育の現状を踏まえ、2017年度教育資料館秋季企画展は、<戦争の記憶を残した「モノ」を素材にした平和学習>を基本コンセプトとしました。具体的には、学外団体「戦争について考える茶の湯同好会」の展示物協力を得て、近代日本の「茶の湯」の営み、なかんずく、そこで使用された茶道具という「モノ」に刻まれた戦争の記憶を題材にして、戦争、文化、平和について考える機会を提供いたします。
開催概要
- 会期
- 2017年11月6日(月) ~ 12月24日(日)
- 開催地
- 近畿 > 京都府
- 会場
- 京都教育大学教育資料館 まなびの森ミュージアム[アクセス]
〒612-8522 京都市伏見区深草藤森町1 TEL 075-644-8840
JR奈良線:JR藤森駅下車 徒歩約3分
京阪本線:墨染駅下車 徒歩約7分 - 開館時間
- 13:30~17:00
- 休館日
- 火曜日・木曜日・土曜日
※11月11日(土)は開館 - 公式サイト
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- 主催
- 国立大学法人京都教育大学
- 備考
- 入館料:無料
- ダウンロード
展示会の章立て
- はじめに―モノから考える平和学習―
- 茶道具が語る日露戦争
- 茶道具が語る「満州」・朝鮮
- 茶道具が語るアジア・太平洋戦争
- 茶の湯と平和
展示品の紹介
- 真珠湾襲撃図 飛田周山筆
- 烏城焼乃木将軍詩彫茶碗 渡辺烏城(203高地の土を以て)作
- 竹掛花入 銘「秋篠」 箱書後藤瑞巌「下林部隊激戦地の竹を以て」
- 大東亜戦争暦手茶碗(背面)12代紀太理平作 箱書淡々斎千宗室
- 兎兵城門形蓋置 9代大樋長左衛門作 「勝々山」
- 東郷元帥文字彫鉄球釣花入 「戦塵余材」
- 竹茶杓 日本人(透月斎藪内紹智)作 銘「倭魂」(戦捷2年12月)
- 竹茶杓 即中斎千宗左作 歌銘「大君の御旗の下に死してこそ 人と生れし甲斐はありけれ」
- 満州国国旗 内日の丸文茶碗 2代久世久宝作 箱書淡々斎千宗室
- 富嶽画賛 小室翠雲画 近衛文麿賛 「八紘一宇」
他35点展示