特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」
開催趣旨
御室桜で知られる仁和寺は、光孝天皇が仁和2年(886)に建立を発願し、次代の宇多天皇が仁和4年(888)に完成させた真言密教の寺院です。歴代天皇の厚い帰依を受けたことから、すぐれた絵画、書跡、彫刻、工芸品が伝わります。創建時の本尊である阿弥陀如来坐像(国宝)は、当時もっともすぐれた工房の作品です。また、高倉天皇宸翰消息(国宝)は皇室との深いかかわりを物語るものです。本展覧会では、それら仁和寺に伝わる名品を一堂に紹介します。
また、仁和寺を総本山とする御室派寺院は全国に約790箇寺あり、すぐれた仏像も少なくありません。天平彫刻の名品として知られる葛井寺の千手観音菩薩坐像(国宝)が、江戸時代の出開帳以来初めて東京で公開されるほか、普段目にすることができない多くの秘仏が見られる貴重な機会になります。
仁和寺では現在、観音堂の解体修理が行われています。観音堂は修業の場であるため非公開ですが、本展覧会では33体の安置仏を展示するとともに、堂内の壁画を高精細画像によって再現して、一般にはふれることのできない堂内の厳かな空気を体感していただきます。
開催概要
- 会期
- 2018年1月16日(火) ~ 3月11日(日)
- 開催地
- 関東 > 東京都
- 会場
- 東京国立博物館 平成館(上野公園)[アクセス]
〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分 - 開館時間
- 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
※ただし、金曜・土曜は21:00まで開館 - 休館日
- 月曜日
※ただし2月12日(月・休)は開館、2月13日(火)は休館) - 公式サイト
- http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1868
- 主催
- 東京国立博物館、真言宗御室派総本山仁和寺、読売新聞社
- 協賛・後援等
- 【特別協力】仁和会
【協力】サビア
【協賛】光村印刷 - 備考
- 観覧料金:一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 900円、中学生以下無料
- ダウンロード
展覧会情報サイト http://ninnaji2018.com/
関連イベント
フォーラム〔1〕 観音堂解体修理の最新報告
日時:1月19日(金)13:30~15:30(13:00開場予定)
講師:瀬川大秀(総本山仁和寺宗務総長)、井手亜里(京都大学教授)、奥村幸司(サビア代表)、吉田理(京都府教育庁指導部文化財保護課主査)、三田覚之(東京国立博物館研究員)
記念講演会〔2〕「仁和寺と御室派」
日時:2月10日(土)13:30~15:00(13:00開場予定)
講師:立部祐道(総本山仁和寺門跡 真言宗御室派管長)、朝川美幸(仁和寺学芸員)
記念講演会〔3〕「仁和寺と御室派のみほとけ」
日時:2月17日(土)13:30~15:00(13:00開場予定)
講師:丸山士郎(東京国立博物館特別展室長)
会場:東京国立博物館 平成館大講堂
定員:380名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
聴講料:無料(ただし、本展覧会の観覧券が必要。半券でも可。その場合、別途、当日の入館料が必要)