特別展「顕われた神々 ―中世の霊場と唱導―」
神奈川県立金沢文庫で管理する国宝・称名寺聖教のなかには、法要や勧進などの儀礼の場で読み上げられた、表白や説草(説教の台本)が多数残されています。それらは唱導資料と呼ばれ、中世の主要な社寺の神仏にまつわる縁起などが説かれており、今では失われた古い信仰世界を浮かび上がらせます。種々の唱導資料を通じて、伊勢神宮や春日大社、八幡宮など様々な神々のすがたを、関連する美術作品などとともにご紹介します。
本展覧会では、法会の場で活躍した唱導の名手たちの作品を集めた「神をめぐる唱導」、朝廷や国土を守護する神々への祭祀の諸相を紹介する「王城鎮護の神々」、日本各地に展開した霊場をめぐる縁起や霊験譚を読み解く「神々います霊場」、神秘に彩られた神々のすがたを記す中世神道説をひもとく「秘説の中の神々」という四章から、中世の神々の世界を再現していきます。
開催概要
- 会期
- 2018年11月16日(金) ~ 2019年1月14日(月)
- 開催地
- 関東 > 神奈川県
- 会場
- 神奈川県立金沢文庫[アクセス]
〒236-0015 神奈川県横浜市金沢区金沢町142
京浜急行「金沢文庫」駅下車徒歩12分(品川より快特33分)
JR根岸線「新杉田」駅接続、シーサイドライン「海の公園南口」駅下車徒歩10分 - 開館時間
- 9:00~16:30(入館は16:00まで)
- 休館日
- 毎週月曜日(ただし12/24、1/14は開館)、12/25(火)、12/28(金)~1/4(金)
- 公式サイト
- https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/bunko/tenji.html
- 主催
- 神奈川県立金沢文庫、大学共同利用機関法人人間文化研究機構 国文学研究資料館、国立歴史民俗博物館、国際日本文化研究センター、國學院大學博物館、神奈川県立歴史博物館、名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター
- 協賛・後援等
- 【協力】横浜市金沢区役所
- 備考
- 料金:一般 700円、20歳未満・学生 500円、65歳以上 200円、高校生 100円、中学生以下・障がい者の方は無料
- ダウンロード
関連イベント
特別講演会
「伊豆・箱根・富士をめぐる「かたり」の世界」
東国の霊場と神仏の信仰について、金沢文庫の聖教・古文書や唱導資料の研究を進めてこられた西岡芳文氏にご講演いただきます。
日時:12月23日(日曜日・祝日)13:30~15:30
講師:西岡芳文氏(上智大学)
会場:神奈川県立金沢文庫 大会議室(地下1階)
定員:100名(応募多数の場合は抽選)
参加費:無料(当日受付で観覧券をお求めください)
「中世東国に顕われた神々―神々はいかに顕わされたか―」
各地の寺院で聖教を調査し、唱導研究を牽引してきた阿部泰郎氏に、唱導資料についてのご講演をいただきます。
日時:1月12日(土曜日)13:30~15:30
講師:阿部泰郎氏(名古屋大学)
会場:神奈川県立金沢文庫 大会議室(地下1階)
定員:100名(応募多数の場合は抽選)
参加費:無料(当日受付で観覧券をお求めください)
申込方法
神奈川県立金沢文庫HPの「講座申込フォーム」、または往復はがき(1人1枚)に住所・氏名・電話番号、希望講座名(開催日)を明記して神奈川県立金沢文庫(〒236-0015 神奈川県横浜市金沢区金沢町142)へご郵送ください。
【申込締切】12月16日(日曜日)必着
展示解説(ボランティア)
土曜・日曜、および国民の休日、それぞれ14:00と15:00から行います。
※展示解説に参加ご希望の方は、定刻までに金沢文庫1階展示室入口にお集まり下さい。