企画展「国指定重要文化財 東川院蔵 木造観音菩薩坐像とその周辺」
当市大東町渋民の東川院が所蔵する木造観音菩薩坐像は、平成30年10月31 日付けで国の重要文化財に指定されました。木造観音菩薩坐像は12世紀、奥州藤原氏三代による寺院造営に携わった仏師によって制作されたものと推定され、平泉周辺に遺る大作として評価されています。
現在の金谷稲荷山東川院は、明治30年に栗原郡宮沢村(現宮城県大崎市)の稲荷山東川院、大東町渋民の金谷山長寿寺、弥陀有頂山観音寺の三つの寺院が統合されたものです。
木造観音菩薩坐像が伝来した観音寺は、平安時代末に藤原秀衡による建立と伝えられ、江戸時代には奥州三十三観音の巡礼所として栄えましたが、後年の再編成では巡礼所から外れ、寺勢哀退の一途を辿った後に、三ヶ寺の統合を迎えます。
本展覧会では、国の重要文化財指定を記念して「木造観音菩薩坐像とその周辺」と題し、木造観音菩薩坐像を中心に、東川院の来歴と什宝、それから観音菩薩坐像と同時期の市内の優れた仏像を紹介いたします。
最後になりますが、本展を開催するにあたり、ご協力頂きました関係各位に厚く御礼を申し上げます。
一関市博物館
開催概要
- 会期
- 2019年7月20日(土) ~ 9月23日(月)
- 開催地
- 北海道・東北 > 岩手県
- 会場
- 一関市博物館[アクセス]
〒021-0101 岩手県一関市厳美町字沖野々215番地1 TEL 0191-29-3180 - 開館時間
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日 ※ただし、8/12、9/16、9/23は開館し、8/13(火)と9/17(火)が休館。
- 公式サイト
- https://www.city.ichinoseki.iwate.jp/museum/news/article.php?p=240
- 主催
- 一関市博物館
- 備考
- 入館料:一般300円、高校生・大学生200円
※中学生以下・65歳以上の一関市民の方は無料 - ダウンロード
関連イベント
講演会
①7月21日(日)13:30~15:00
演題:「東川院木造観音菩薩坐像とその周辺」
講師:井上大樹氏(文化庁 文化調査官)
②8月31日(土)13:30~15:00
演題:「旧東磐井郡域とその周辺にみられる十二世紀代の仏像の多様性について」
講師:政次浩氏(東北歴史博物館 上席主任研究員)
③9月15日(日)13:30~15:00
演題:「東川院木造観音菩薩坐像と大東の中世」
講師:一関市博物館学芸員
※講演会①②③とも、定員100名、参加無料、申し込みが必要です。
展示解説会
7月21日(日)15:10~16:00
8月31日(土)15:10~16:00
9月1日(日) 10:30~11:15、13:30~14:15
いずれも、申し込み不要、参加無料、ただし入館料が必要
※解説は一関市博物館学芸員