第1回 日本語の歴史的典籍国際研究集会「可能性としての日本古典籍」
国文学研究資料館では、「日本語の歴史的典籍」をキーワードに、国際的な共同研究ネットワークの構築へ向けたプロジェクト「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」を平成26年度から開始しました。そのプロジェクトの一環として第1回 日本語の歴史的典籍国際研究集会を開催いたします。
開催概要
- 会期
- 2015年7月31日(金) ~ 8月1日(土)
- 開催地
- 関東 > 東京都
- 会場
- 国文学研究資料館 大会議室[アクセス]
〒190-0014 東京都立川市緑町10-3 - メインテーマ
- 可能性としての日本古典籍
"The Possibilities for Pre-modern Japanese Texts" - 公式サイト
- -
- 主催
- 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館
- 備考
- 入場無料、聴講自由
- ダウンロード
プログラム 日程
7月31日(金)
総合司会 寺島恒世(国文学研究資料館副館長(企画調整担当))
13:00 受付開始
13:30 開会の挨拶 今西祐一郞(国文学研究資料館)
13:35 機構長挨拶 立本成文(人間文化研究機構長)
13:40 来賓挨拶 文部科学省(予定)
13:45 趣旨説明 谷川惠一(国文学研究資料館副館長(研究担当))
14:00~15:00 基調講演
「古典籍共同研究とオープンサイエンス」
“Collaborative Research on Pre-modern Japanese Texts and Open Science”
有川節夫(前九州大学総長)
15:00~15:20 休憩(20分間)
15:20~16:50 パネル1
「古典籍研究の近未来」
“The Immediate Future of the Study of Pre-modern Japanese Texts”
- プロジェクト紹介(5分)
座長:山本和明(国文学研究資料館古典籍共同研究事業センター特任教授) - 報告1
「文書画像の全文検索システム」(15分)
寺沢憲吾(公立はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科准教授) - 報告2
「古典籍画像を利用したオンライン協働と翻刻訓練の実現に向けて」(15分)
橋本雄太(京都大学大学院文学研究科情報・史料学専修博士後期課程) - 報告3
「古典籍の画像分析に向けて」(15分)
北本朝展(国立情報学研究所コンテンツ科学研究系准教授) - 報告4
「研究活動としての人文学デジタル化 -仏教学知識基盤を事例として」(15分)
永崎研宣(一般財団法人人文情報学研究所主席研究員)
小休憩(5分)
- 討議(20分)
討議司会:後藤真(人間文化研究機構資源共有化担当特任助教)
パネリスト:山本和明、寺沢憲吾、橋本雄太、北本朝展、永崎研宣
16:50~17:00 事務連絡
17:00~17:30 移動
17:30~19:00 レセプション
8月1日(土)
総合司会 小林健二(国文学研究資料館研究部研究主幹)
10:00 受付開始
10:30~12:00 パネル2
「総合書物学への挑戦」
“New Approaches to Japanese Philology”
- 概要説明(5分)
座長:谷川惠一(国文学研究資料館副館長(研究担当)) - 報告1
「東アジアの医書・農書・理学書への新たな視界」(15分)
陳捷(国文学研究資料館研究部教授) - 報告2
「日本古典籍の書誌概念と書誌用語の諸問題」(15分)
落合博志(国文学研究資料館研究部教授) - 報告3
「文化としての表記」(15分)
入口敦志(国文学研究資料館研究部准教授) - 討論(40分)
ディスカッサント:
ルーカ・ミラージ(ローマ大学大学研究員(講師))
飯倉洋一(大阪大学大学院文学研究科教授)
小林一彦(京都産業大学日本文化研究所所長・教授)
12:00~13:00 休憩(60分間・昼食)
13:00~13:50 講演
「国際共同研究の意義-古活字版の終焉に向けて」
“An international perspective on the decline of typography in 17th-century Japan”
ピーター・コーニツキー(ケンブリッジ大学)
13:50~14:00 休憩(10分間)
14:00~15:30 パネル3
「紀州地域と寺院資料・聖教-延慶本『平家物語』の周縁-」
“Kishū area and Religious and Secular Documents in Temples related to the Tale of Heike (Engyō-bon)”
- 研究計画概要説明(5分)
座長:大橋直義(和歌山大学教育学部准教授) - 報告1
「智積院聖教における「東山」関係資料について-智積院蔵『醍醐祖師聞書』を手懸かりとして-」(15分)
宇都宮啓吾(大阪大谷大学文学部教授) - 報告2
「増吽年譜雑考-安住院・覚城院蔵書調査を通して-」(15分)
中山一麿(大阪大学大学院文学研究科招聘研究員) - 報告3
「根来寺と延慶本『平家物語』の周辺資料」(15分)
牧野和夫(実践女子大学文学部教授) - 討論(40分)
ディスカッサント:
佐伯真一(青山学院大学文学部教授)
藤巻和宏(近畿大学文芸学部准教授)
舩田淳一(金城学院大学文学部准教授)
牧野淳司(明治大学文学部准教授)
15:30~15:40 休憩
15:40~17:10 パネル4
「キリシタン文学の継承:宣教師の日本語文学」
“Literary Legacies of Kirishitan Culture: Missionary Writings in the Vernacular”
- 概況紹介(10分)
座長:郭南燕(国際日本文化研究センター海外研究交流室准教授) - 報告1
「ミルクで教理を育む:A・ヴァリニャーノの教育思想小考 」(10分)
李梁(弘前大学人文学部思想文芸講座教授) - 報告2
「宣教師の辞書編纂」(10分)
陳力衛(成城大学経済学部教授) - 報告3
「外国宣教師の韓国語書籍」(10分)
李容相(又松大学校鉄道経営学部教授) - 報告4
「日本文化への貢献:S. カンドウ神父の著書」(10分)
ケビン・ドーク(ジョージタウン大学東アジア言語文化学部教授) - 質疑応答、総合討論(40分)
総合コメンテータ:川村信三(上智大学文学部史学科教授)
ディスカッサント:
北原かな子(青森中央学院大学看護学部教授)
申銀珠(新潟国際情報大学国際学部国際文化学科教授)
谷口幸代(お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所准教授)
17:10 閉会の挨拶
谷川惠一(国文学研究資料館副館長(研究担当))
「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」で実施している共同研究について、平成27年7月31日~8月1日の会期中(2日間)に、会場前のロビーにてポスターで紹介しておりますので、是非ご覧下さい。