「みろく~終わりの彼方 弥勒の世界」展
釈迦仏入滅。この暗く沈んだ世界に救世の光をもたらす未来仏・弥勒。東アジアで広く親しまれ、日本に深く浸透した弥勒は誕生の地ガンダーラから時空を超え、交易と仏教伝来の道シルクロードをたどってヒンドゥクシュを抜け、天山を越え、海を渡って遥か東方の日本に至っています。
6世紀、その中継地となったアフガニスタンのバーミヤンの磨崖に、像高55メートルの弥勒の大仏(西大仏)が刻まれ、多くの人々の信仰を集めていました。しかし、あいつぐ戦乱の中で、バーミヤンの仏たちは破壊され、往古の姿を失ってしまいました。
本展では、ガンダーラとアフガニスタンの弥勒菩薩像、スーパークローン文化財の技術をもって原寸大復元したバーミヤンE窟仏龕天井壁画の《青の弥勒》を中心に、スーパークローンの敦煌莫高窟275窟交脚弥勒菩薩像、バーミヤン東大仏天井壁画《天翔ける太陽神》、法隆寺金堂9号壁を一堂に会し、弥勒の道を辿ります。
本展は「東京藝術大学アフガニスタン特別企画展」(2015年)、「素心伝心 —クローン文化財 失われた刻の再生」(2017年)に次ぐ、文部科学省が推し進める「革新的イノベーション創出プログラム」事業の成果発表の場となる展覧会です。
開催概要
- 会期
- 2021年9月11日(土) ~ 10月10日(日)
- 開催地
- 関東 > 東京都
- 会場
- 東京芸術大学大学美術館 本館 展示室3、4[アクセス]
〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8 TEL 050-5525-2200 - 開館時間
- 10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日、9月21日(火)
※ ただし9月20日(月・祝)は開館 - 公式サイト
- https://www.mirokuten.com/
- 主催
- 東京芸術大学大学美術館、平山郁夫シルクロード美術館、日本経済新聞社
- 協賛・後援等
- 【共催】敦煌研究院
- 備考
- 観覧料:一般1,000円、大学生700円、高校生以下及び18歳未満は無料
※ 本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により、変更及び入場制限等を実施する可能性がございます。