静岡県富士山世界遺産センター開館記念展「富士山の曼荼羅~参詣曼荼羅にみる富士山信仰の世界~」

企画展「富士山の曼荼羅~参詣曼荼羅にみる富士山信仰の世界~」

 皆さんは、参詣曼荼羅と呼び習わされている一群の宗教画をご存知でしょうか。参詣曼荼羅とは、主として16~17世紀にかけて、霊場(寺院・神社)への参詣を目的として制作された宗教的な案内絵図のことです。17世紀以降につくられた作品を含めて、全国40箇所以上の寺社におよそ150点ほどが現存しています。ただし、参詣曼荼羅は学術的に付けられた名称で、当時実際に呼ばれていた名称ではありません。
 静岡県富士山世界遺産センターでは、富士山を対象に描かれた富士参詣曼荼羅6点の高解像度の複製を製作いたしました。今回の展示会では、その6点の作品を一堂に会して紹介いたします。
 静岡県の富士山信仰は、主要街道である東海道が東西を横断していることが大きく影響しています。また、海に面していることから海上交通との関わりも持っています。東海道を利用し、特に東海地方から近畿地方を中心とする西国方面から、道者と呼ばれた富士山への参詣者が数多く訪れました。東海道を利用した道者は、基本的には富士山表口(大宮・村山口登山道)から富士山へと参詣していました。こうした点を背景に、富士参詣曼荼羅の各作品が誕生しています。これらの作品群は、全て富士山表口(大宮・村山口登山道)からみた景観を描く構図をとっています。

開催概要

会期
2017年12月23日(土) ~ 2018年2月12日(月)
開催地
東海 > 静岡県
会場
静岡県富士山世界遺産センター[アクセス
〒418-0067 静岡県富士宮市宮町5-12 TEL 0544-21-3776
JR富士宮駅から徒歩約10分
開館時間
9:00〜17:00(最終入館は閉館の30分前)
休館日
毎月第3火曜日(休日の場合は次の平日)、施設点検日
公式サイト
https://mtfuji-whc.jp/exhibition/
主催
静岡県富士山世界遺産センター
備考
観覧料〔常設展〕:大人(15歳以上) 300円
※中・高校生・大学生等は無料
※「富士山の曼荼羅」展は常設展観覧料でご覧いただけます。
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