増誉大僧正900年遠忌記念展「聖護院門跡の名宝-門跡と山伏の歴史-」
京都洛東に優雅な伽藍を構える聖護院は、出家した皇族などの貴人が住職をつとめてきた門跡寺院です。天皇の仮皇居となったこともある書院や宸殿は、狩野派の画家たちが彩管をふるった豪華な障壁画で飾られています。また、聖護院は本山修験宗の総本山でもあり、山を神仏として崇め厳しい自然の中で修行した山伏に関わる資料が多数伝来しています。
この門跡寺院にして修験の本山でもあった聖護院を創建したのが、天台寺門派の高僧・増誉大僧正(1032~1116)です。
2014年秋、聖護院では増誉大僧正の900年遠忌大法要が厳修されました。これを記念して、「聖護院門跡の名宝」をテーマとする初めての展覧会を、龍谷ミュージアムと京都文化博物館の二館で同時開催する運びとなりました。
京都文化博物館では、「門跡と山伏の歴史」と題して、①寺門派門跡、②門主と家臣、③入峯、④修験の本山という四つの視角から、特に重要な古文書・古絵図や山伏の道具類を紹介します。整理事業が1977年に始まり2010年に完了した「聖護院文書」は、大半が寺外初公開です。
聖護院900年の歴史と文化、その魅力の神髄をお楽しみ下さい。
(京都文化博物館ホームページより引用)
開催概要
- 会期
- 2015年3月21日(土) ~ 5月10日(日)
- 開催地
- 近畿 > 京都府
- 会場
- 京都文化博物館[アクセス]
〒604-8183 京都市中京区三条高倉 TEL 075-222-0888 - 開館時間
- 10:00~19:30(入室は閉室の30分前まで)
- 休館日
- 月曜日休館(祝日の場合は開館、翌日休館)
※4月27日(月)、5月7日(木)は臨時開館 - 公式サイト
- http://www.bunpaku.or.jp/exhi_shibun_post/syogoinmonato/
- 主催
- 龍谷大学、龍谷ミュージアム、京都府、京都文化博物館、読売新聞社
- 協賛・後援等
- 【共催】本山修験宗総本山聖護院門跡
- 備考
- 入場料:一般 500円、大学生 400円、小中高生 無料
*上記料金で、2・3階総合展示・3階フィルムシアターもご覧いただけます。
< 会期中の入館料相互割引 >
龍谷ミュージアム特別展と京都文化博物館2階総合展示の観覧券半券で相互割引をします。それぞれの半券を受付で提示いただくと、一般200円引き、大学生100円引きとします。 - ダウンロード
主な展覧品
- 山城国富家殿山絵図[重要文化財]:南北朝時代、聖護院所蔵、前期
- 大島本源氏物語 桐壺・夢浮橋[重要文化財]:室町時代、古代学協会所蔵(京都文化博物館寄託)、前期・後期(冊替え)
- 後陽成天皇宸翰消息(初冬二十日)[重要文化財]:桃山時代、聖護院所蔵、後期
- 光格天皇宸翰 神変大菩薩諡号勅書[重要文化財]:江戸時代、聖護院所蔵、前期
- 不動明王二童子図:室町時代、聖護院所蔵、通期
- 護持僧次第:江戸時代、聖護院所蔵、通期
関連イベント
A.記念講演会
題目:聖護院と修験の美術
講師:石川知彦氏(龍谷大学龍谷ミュージアム副館長・学芸員)
場所:京都文化博物館 3階フィルムシアター
日時:2015年4月25日(土)10:30~12:00
※事前申し込み必要、無料(観覧券半券必要)
お申込み方法:
往復はがきに住所、氏名(返信面にも)、電話番号と希望イベント名とその番号を明記し、京都文化博物館内「聖護院展関連イベント」係へ。先着順。イベントごとに参加者1名につき、1枚のはがきでお申込みください。
B.ギャラリートーク
講師:当館学芸員
場所:京都文化博物館 2階展示室
日時:2015年4月10日(金)18:00~18:30
2015年4月24日(金)18:00~18:30
※事前申込みは不要。当日の入場者に限ります。
ご案内
同時期に龍谷ミュージアムでは「聖護院門跡の名宝ー修験道と華麗なる障壁画ー」を開催します。
龍谷ミュージアムでの開催情報を見る