企画展「織部はキリシタンか? —新発見の高山右近書状 初公開—」
茶器を清める「帛紗捌き(ふくささばき)」という所作など、茶の湯の点前は、カトリックのミサに影響されているといわれます。千利休の七人の高弟・利休七哲のうち、高山右近・蒲生氏郷・牧村兵部・瀬田掃部はキリシタンで、また、細川三斎(忠興)の妻ガラシャも熱心な信徒でした。では、同じく利休七哲の一人であった古田織部はどうなのでしょうか。今回は、織部はキリシタンだったのかを解明します。新発見の高山右近の書状(お灸の文)を初公開するほか、キリシタン茶人の書状や茶杓など40点を展示いたします。この機会にぜひご鑑賞下さい。
開催概要
- 会期
- 2018年1月20日(土) ~ 5月13日(日)
- 開催地
- 近畿 > 京都府
- 会場
- 古田織部美術館[アクセス]
〒603-8054 京都市北区上賀茂桜井町107-2 地下1階 TEL 075-707-1800
市営地下鉄烏丸線北山駅下車 4番出口 徒歩3分 - 開館時間
- 9:30~17:30(入館は17:10まで)
- 休館日
- 会期中無休
- 公式サイト
- http://furutaoribe-museum.com/
- 主催
- 古田織部美術館
- 協賛・後援等
- 【後援】京都市、カトリック大阪大司教区、カトリック京都司教区、カトリック高槻教会、京都ノートルダム女子大学、学校法人平安女学院
- 備考
- 入館料:大人 500円、大学生・高校生 400円、中学生以下 300円、団体(15人以上)100円引
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茶の湯とミサの関係
カトリックのミサと茶の湯には、類似する点があります。現在の茶の湯は、カトリックのミサの所作に触発されたものを点前の流れに合うように取り入れていきました。ミサの際、イエスの血の象徴であるワインを入れた杯を回し飲みする様子を見た利休が、場の一体感を高める目的から、「一味神水(いちみしんすい)」のような作法を茶の湯に取り込んだのではないかと考えられています。
主な展示品
- イエズス会ロザリオ ・聖人木像 ・鉄十字鐔
- 南蛮漆器螺鈿七曜文(高山右近家紋)洋櫃
- 古萩 十字文俵形鉢 ・美濃灰釉南蛮人燭台
- 美濃灰釉南蛮煙管 ・瀬田掃部筆書状・竹茶杓
- 織田秀則(キリシタン武将、信長の孫)作 竹茶杓
- 蒲生氏郷・牧村兵部 作 竹茶杓