夏季展「桃山一のかぶき者とは誰か? 慶次か左門か、それとも織部か?」
関ヶ原合戦の後、世が落ち着きつつあった17世紀初頭、「かぶき者」と呼ばれる人たちが出現しました。彼らは異様な風体をし、常軌を逸した行動で知られる存在でした。その「第一」といわれたのが織田信長の甥にあたる織田左門頼長(道八)です(『当代記』)。現在では、漫画の影響で「かぶき者」といえば前田慶次の名を思い浮かべる人が多いでしょうが、歴史に埋もれた第一人者が存在していたのです。
今年は織田左門の没後四百年に当たります。それを記念して、本展では左門にゆかりの茶道具や書状を中心に、彼の父で茶人として名をなした織田有楽の茶道具を展示します。
一般的には「かぶき者」という範疇でとらえられていない古田織部ですが、彼は慶長4年(1599)毛利秀元を招いた茶会で歪み茶碗を用いました。その時の相客の神屋宗湛は「ヘウケモノ也」と驚きの言葉を発しました。それは織部が好んだ茶碗がかぶいていた証といえるでしょう。本展では数寄(茶の湯)の世界の「かぶき者」ともいえる古田織部好みの茶道具も、併せて展示します。
開催概要
- 会期
- 2020年5月30日(土) ~ 9月13日(日)
- 開催地
- 近畿 > 京都府
- 会場
- 古田織部美術館[アクセス]
〒603-8054 京都市北区上賀茂桜井町107-2 地下1階 TEL 075-707-1800
市営地下鉄烏丸線北山駅下車 4番出口 右折徒歩3分 - 開館時間
- 9:30~17:00(入館は16:40まで)
- 休館日
- 月曜休館(祝翌日休館)
※当面の間土・日・祝日のみ開館し、平日は休館日とさせて頂きます。 - 公式サイト
- http://www.furutaoribe-museum.com/exhibition.html
- 主催
- 古田織部美術館
- 協賛・後援等
- 【後援】京都市、京都新聞
- 備考
- 入館料:大人 500円、大学生・高校生 400円、中学生以下 300円、未就学児 無料、団体(15人以上)100円引
- ダウンロード
主な展示品
- 織田頼長筆 書状(六通)
- 織田木瓜紋蒔絵 黒台子
- 有楽好 青貝蔦蒔絵茶器
- 有楽所持 扇子形 矢立硯
- かぶき公家供揃図
- 北野風俗図屏風
- 直江兼続筆 漢詩「寒夜」
- (備前国長船住)清光造 刀
- 美濃灰釉南蛮人燭台
- 織部南蛮煙管(五点)