特別展「京都スタイル―民具で巡る多文化京都―」
京都府といっても、他府県の方は1000年の都「京都」をイメージする人が多いのではないでしょうか。実際の京都府は南北に長く丹後国、丹波国、山城国の旧3か国で形成され、「京都」は山城国の一都市です。京都府は、日本海に面する丹後、山間部に森が広
がり、3河川の源流を持つ丹波、京都・大阪・奈良といった都市に近接する山城と、自然環境などで3地域の生活文化の違いが大きく、一つの文化圏としてイメージしにくいですが、逆の視点で見ると多種多様な生活文化が共存しているところが、他府県にない特徴ではないでしょうか。その多様性が「京都スタイル」といえます。
そうした多彩な生活文化は使われてきた民具にも表れています。展示では、丹後・丹波・山城の伝統的な生業で使われてきた民具を通して、個性的で豊かな京都府の生活文化を紹介します。展示を通して各地域の文化が影響、交流することにより、個性的な新しい「京都文化」、「京都スタイル」が生まれるきっかけとなれば幸いです。
開催概要
- 会期
- 2020年10月17日(土) ~ 12月6日(日)
- 開催地
- 近畿 > 京都府
- 会場
- 京都府立山城郷土資料館(ふるさとミュージアム山城)[アクセス]
〒619-0204 京都府木津川市山城町上狛千両岩 TEL 0774-86-5199
JR奈良線「上狛駅」下車、徒歩20分
JR関西線・学研都市線「木津駅」下車、タクシー5分 - 開館時間
- 9:00~16:30
- 休館日
- 月曜日
- 公式サイト
- http://www.kyoto-be.ne.jp/yamasiro-m/cms/?page_id=73
- 主催
- 京都府立山城郷土資料館
- 備考
- 入館料:一般 250円、小中学生 70円
- ダウンロード
主な展示内容
- 織物に見る多文化な京都
・丹後の藤布 ・裂き織り ・丹後・丹波・山城の織物関係資料 - 丹後-海が育む日本海文化-
・雪とくらし関係資料 ・紙漉き関係資料 ・紡織関係資料
・漁労関係資料 ・廻船関係資料 - 丹波-養蚕と森の文化-
・養蚕用具関係資料 ・丹波漆関係資料 ・林業・筏関係資料
・鮎漁関係資料 ・寒天関係資料 ・砥石関係資料 - 山城-京と都市文化-
・京の職人関係資料 ・製茶関係資料 ・商品作物栽培関係資料
・巨椋池漁労関係資料 - 比べて京都
・京都の船・運搬具・機
関連イベント
文化財講演会
※全講座、定員30名(当日先着)[12:45より整理券配布]
「丹後の生活文化と伝承」
日時:10月31日(土) 13:30~
講師:福知山市文化財保護審議会委員 井之本泰 氏
「山城の柿渋と伝承の取り組み」
日時:11月7日(土) 13:30~
講師:柿渋・カキタンニン研究会会長 松尾友明 氏
「宮本常一と生活文化の伝承」
日時:11月14日(土) 13:30~
講師:愛知大学教授 印南敏秀 氏
「丹波大堰川流域の生活文化と伝承」
日時:11月21日(土) 13:30~
講師:亀岡市文化資料館館長 鵜飼均 氏
列品解説
日時:10月17日(土)11:00~