特別展「木×仏像(きとぶつぞう)-飛鳥仏から円空へ 日本の木彫仏1000年」
本展覧会は日本の木彫仏の魅力を再発見することを目的とし、素材である「木」に注目しながら鑑賞していただく企画展です。一本の樹木にこだわり、由緒ある古材にこだわって造られた仏像。その造形に親しみ、楽しむ空間を提供いたします。
日本人は古来より樹木に対して畏敬の念をもって見あげてきました。先ごろ造替のなった出雲大社の心御柱(しんのみはしら)や、本年も諏訪大社で行われた7年に一度の御柱(おんばしら)祭りにその一端がうかがえるでしょう。人間よりはるかに大きな樹木は、人間の寿命をはるかに超えた長い時間風雪に耐えて大地に立ち続けます。樹木は日本人にとって身近でありながらも、祈りの対象でもありました。そうした「樹」を伐り出し、大地から切り離された「木」に彫られた仏像や神像、それが本展のテーマである木彫像です。本展覧会では仏像の素材となった木の種類、あるいは木材の用いられ方など素材に注目することによって、仏像に込められた深い意味を理解する手掛かりとし、その魅力を再発見します。
また、本展覧会ではこのような仏像の素材と共に、彫刻作品としての卓越した「技」にもご注目いただきます。それぞれの樹木の特性を的確にとらえて振るわれた槌(つち)と冴えわたる鑿(のみ)は、時に緻密に、時に大胆に、自由自在に扱われます。世界にも類を見ない木彫の技を間近にご覧いただくことで、優れた造形の背景に確かな技術が存在し、伝えられてきたことをご理解いただけることでしょう。
何の木で造られたの?どうしてその木なの?どうやって彫ったの?
素朴な疑問に答えながら素材の秘密を探り、技術の妙に目を見張る。本展覧会ではあなたの知らない仏像の世界へご案内いたします。(出品予定作品:約60件)
(大阪市立美術館ホームページより引用)
開催概要
- 会期
- 2017年4月8日(土) ~ 6月4日(日)
- 開催地
- 近畿 > 大阪府
- 会場
- 大阪市立美術館[アクセス]
〒543-0063 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内) - 開館時間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日(5/1は開館)※ただし、災害などにより臨時で休館となる場合あり。
- 公式サイト
- http://www.osaka-art-museum.jp/sp_evt/kitobutsuzo
- 主催
- 大阪市立美術館、産経新聞社
- 備考
- 料金:一般 1,300円、高大生1,100円
- ダウンロード
関連イベント
スペシャルトーク
日時:平成29年4月22日(土)14:00~15:30
テーマ:「木×仏像×修理」
講 師:八坂寿史氏/公益財団法人美術院 西洞院工房長
内 容:国宝、重要文化財など多数の仏像修理に携わるプロフェッショナルに体験談を交えた貴重なお話をうかがいます。
場 所:美術館1階 講演会室
※13:30開場、定員150名(当日先着順)。
※聴講は無料ですが、当日の特別展観覧券が必要です。
講演会
日 時:平成29年4月29日(土祝)14:00~15:30
テーマ:「日本×木×仏像」
講 師:齋藤龍一(大阪市立美術館 主任学芸員)
場 所:美術館1階 講演会室
日 時:平成29年5月6日(土)14:00~15:30
テーマ:「御衣木(みそぎ)の文化史」
講 師:児島大輔(大阪市立美術館 学芸員)
場 所:美術館1階 講演会室
※13:30開場、定員150名(当日先着順)。
※聴講は無料ですが、当日の特別展観覧券が必要です。