特別展「加太・友ヶ島の信仰と歴史ー葛城修験二十八宿の世界ー」
行ずる者、迎える家、つなぐ人びと―――。
葛城山系には『妙法蓮華経』の一品一品が埋め納められた二十八の経塚と、それらをめぐる途上で行者の心身を鍛え、山の持つ力にその身を浸す行場の数々――「葛城二十八宿」をめぐる修験の道のりがある。和歌山市加太は、その道のりの西端に位置し、第一経塚である序品窟を始め、観念窟・閼伽井跡・深蛇池といった聖地を島内に点在させる友ヶ島の対岸にあたる。その加太にはかつて伽陀寺と呼ばれる寺院があり、その寺の別当を務めた向井家が、現代でも行者たちを迎える「迎之坊」としてその伝統的な役目を継承し続けている。修験の道々の「鬼の家」を継ぐ人びともまた、行者たちの修行を今も支え続けている。
本展覧会では、和歌山大学 紀州経済史文化史研究所に寄託いただいた「向井家文書」を大きな軸にすえ、向井家に蔵される文化財の数々もお借りし、加太と友ヶ島という地域の信仰とそれを担ってきた人びとの、そして葛城修験の歴史をふりかえってみたい。
開催概要
- 会期
- 2019年1月10日(木) ~ 3月8日(金)
- 開催地
- 近畿 > 和歌山県
- 会場
- 和歌山大学 地域活性化総合センター 紀州経済史文化史研究所 展示室[アクセス]
〒640-8510 和歌山市栄谷930
和歌山大学 西5号館(図書館)3階 - 開館時間
- 10:30~16:00(土曜 13:00~16:00)
- 休館日
- 土・日・祝日
※その他、1月18日(金)、2月22日(金)、25日(月)、28日(木)~3月5日(火)は休館です。
※1月26日(土)、2月16日(土)は特別開館します。
※2月4日(月)より展示品の一部を入れ替えます。 - 公式サイト
- http://www.wakayama-u.ac.jp/kisyuken/
- 主催
- 和歌山大学 紀州経済史文化史研究所
- 備考
- 入場無料
- ダウンロード
関連イベント
ミュージアムトーク
1月11日(金)、1月26日(土)、2月1日(金)、2月8日(金)、2月16日(土)、3月8日(金)に開催します。
希望者の方は13時30分に展示室にお集まりください(60分程度)。
特別展シンポジウム
「葛城修験の信仰・儀礼・言説 ――向井家文書・聖護院文書のコスモロジーとその四周――」
日時:2019年3月9日(土)13:00~17:00
会場:和歌山県立博物館 2階 学習室
参加費:無料 ※要参加申込[定員50名]
報告者:大橋直義(和歌山大学[兼 司会])・大河内智之(和歌山県立博物館)
小橋勇介(和歌山市立博物館)・長村祥知(京都府京都文化博物館)
コメンテーター:藤本清二郎(和歌山大学名誉教授)
⇒詳しい内容はこちらをご覧ください。