生誕800年記念特別展「忍性-救済にささげた生涯-」

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生誕800年記念特別展「忍性-救済にささげた生涯-」

 良観房忍性は、建保5年(1217)に大和国城下郡屏風里(現在の奈良県磯城郡三宅町)で生まれました。早くに亡くした母の願いをうけて僧侶となり、西大寺の叡尊を師として、真言密教や戒律受持の教えを授かり、貧者や病人の救済にも身命を惜しまぬ努力をしました。特にハンセン病患者を毎日背負って町に通ったという話(『元亨釈書』等)には、慈悲深く意志の強い忍性の人柄がうかがえます。
 後半生は活動の拠点を鎌倉に移し、より大規模に戒律復興と社会事業を展開しました。人々の救済に努めた忍性に、後醍醐天皇は「菩薩」号を追贈されました。
 来年2017年は忍性の生誕800年にあたります。本展では忍性ゆかりの寺院に伝わる名宝や文化財を一堂に集め、奈良生まれの名僧の熱い人生とその偉業を偲びます。

(奈良国立博物館ホームページより引用)

開催概要

会期
2016年7月23日(土) ~ 9月19日(月)
開催地
近畿 > 奈良県
会場
奈良国立博物館 東新館・西新館[アクセス
〒630-8213 奈良市登大路町50 TEL 050-5542-8600(NTTハローダイヤル)
開館時間
9:30~18:00
※毎週金曜日、8月6日(土)~15日(月)は19:00まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日
※ただし8月8日・15日、9月19日は開館
メインテーマ
公式サイト
http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2016toku/ninshou/ninshou_index.html
主催
奈良国立博物館、読売テレビ、読売新聞社
協賛・後援等
【特別協力】極楽寺(鎌倉)、真言律宗総本山 西大寺、神奈川県立金沢文庫
【後援】文化庁、奈良市教育委員会、奈良県三宅町、NHK奈良放送局、奈良テレビ放送
【協力】凸版印刷、キヤノン、浄土寺(三宅町)、奈良芸術短期大学、奈良教育大学、日本香堂、仏教美術協会
備考
観覧料金:一般1,300円、高大生900円、小中生500円
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展示構成

第1章 忍性-慈悲に過ぎたひと-

大きなお鼻に澄んだ小さな目。唇の端を上げた様子は微笑んでいるように見えます。忍性の姿を表した彫刻や絵画、本人直筆の書状、伝記等から、慈愛に満ちた人となりを感じていただきます。

第2章 文殊菩薩をもとめて-南都・額安寺時代-

将来を心配する母のために、忍性は僧侶の姿になって母を安心させたそうです。修行をした額安寺(大和郡山市)に伝来した、忍性が手を合わせていたであろう文殊菩薩像、また、生涯の手本とした民衆救済の大先達、行基菩薩の彫像や絵画など、救済のシンボルとされた作品を展示します。

第3章 律僧として-南都・西大寺時代-

忍性が終生師とあおいだ西大寺の中興開山、叡尊。その姿を表した絵画や彫像、そして叡尊の自伝である「感身学正記」など、西大寺律宗の重要史料を展示します。また、同宗で特に重要視された舎利信仰にまつわる名宝、鉄宝塔も登場。

第4章 暁の地をめざす-常陸・筑波時代-

忍性は律宗の発展と民衆救済のために、関東に旅立ちました。茨城県・筑波山のふもと、三村山極楽寺を拠点に活躍します。忍性が建てた結界石(仏の聖域や殺生禁止を示す石碑)や、忍性の教導による釈迦如来像など、今に伝わる信仰の足跡を紹介します。

第5章 大願に生きる-鎌倉・極楽寺時代-

鎌倉に移り、新たに極楽寺を興し、律宗の東国最大の拠点に発展させます。同寺の釈迦如来像と十大弟子像は、師の叡尊から受けついだ信仰の誇り。そして戒律を日本にもたらした鑑真和上の生涯を描いた「東征伝絵巻」は、和上への思慕と戒律を尊ぶ忍性の心根を伝えるものです。

第6章 救済の日々-勧進僧の時代-

晩年の忍性は、東大寺をはじめ各地の大寺院復興と民衆救済に奔走し、八十七歳の生涯を閉じます。遺骨は三分され、若年の思い出の額安寺(奈良)、行基菩薩ゆかりの竹林寺(奈良)、そして最後の救済拠点の極楽寺(神奈川)に埋葬されました。忍性の分身である三つの骨蔵器が史上初めて一ヶ所に集まります。

主な出陳品

出陳品 約118件(うち国宝17件、重要文化財35件)
※前期後期で一部展示替えがあります

出陳品一覧

  • 忍性菩薩坐像-神奈川・極楽寺、頭部:鎌倉時代(13~14世紀)体部:鎌倉~室町時代(13~15世紀)
  • 忍性菩薩像-奈良・西大寺、鎌倉~南北朝時代(14世紀)
  • 重要文化財 忍性書状 多田神社文書-兵庫・多田神社、鎌倉時代 弘安2年(1279)
  • 重要文化財 文殊菩薩騎獅像-奈良・西大寺、鎌倉時代(13世紀)
  • 重要文化財 金剛仏子叡尊感身学正記-奈良・西大寺、南北朝時代 延文4年(1359)
  • 重要文化財 文殊菩薩騎獅像-奈良・般若寺、鎌倉時代 元亨4年(1324)
  • 国宝 鉄宝塔-奈良・西大寺、鎌倉時代 弘安7年(1284)
  • 重要文化財 東征伝絵巻-奈良・唐招提寺、鎌倉時代 永仁6年(1298)
  • 重要文化財 釈迦如来立像-神奈川・極楽寺、鎌倉時代(13世紀)
  • 重要文化財 十大弟子立像-神奈川・極楽寺、鎌倉時代 文永5年(1268)

関連イベント

公開講座

時間:13:30~15:00(開場 13:00)
会場:奈良国立博物館 講堂
定員:194名
聴講無料(入場には整理券が必要です)

※12時から西新館1階エレベーター付近にて、入場整理券(お1人様につき1枚)を配布します。
※配布は講座開始30分後で終了します。
※入場整理券の受取の際には、本展の観覧券もしくはその半券、国立博物館パスポート等をご提示ください。

8月6日(土)

「日本仏教史上における忍性 -鎌倉版マザー・テレサ」
松尾剛次氏(山形大学人文学部 教授)

8月27日(土)

「忍性と極楽寺の仏像」
山口隆介(奈良国立博物館 学芸部研究員)

9月10日(土)

「三つの忍性墓について」
吉澤悟(奈良国立博物館 学芸部列品室長)

その他のイベント情報

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