国際常民文化研究機構 国際研究フォーラム「Homo material-人と民具と暮らしの国際比較-」

 人類は、道具を手にし、かつ言葉を獲得しそれを駆使することで「文化」的に展開したが、その行動適応の中で作られ用いられてきた道具類は、極めて早い時期に基本的な構造は完成しており、その姿や働きが、今日まで引き継がれているものも多く認められる。実際、民具は多様であるが、基本的な民具には、時代や地域、国や民族を越えて、共通する性格を見出すこともできるのではないか。生活文化の比較は言語による認識の形成の違いが反映し、複雑に交錯するので多くの困難が伴うが、“暮らし”の中で作られ、使われてきたモノ、民具の基本的な形態や機能を手がかりにする方法論を確立することで、生活文化の基本的なありかたの国際的な比較ができる。このフォーラムで、民具を通して“人”の個別性と普遍性を探る国際常民文化研究の可能性の一例を提示したい。

開催概要

会期
2016年2月20日(土) 10:00~17:50
開催地
関東 > 神奈川県
会場
神奈川大学 横浜キャンパス 24号館105教室[アクセス
〒221-8686 神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-27-1
メインテーマ
Homo material(ホモ マテリアル)
“道具は身体の延長であり、人は道具的存在である。”
公式サイト
http://icfcs.kanagawa-u.ac.jp/news/2015.html#151211_01
主催
神奈川大学 国際常民文化研究機構/日本常民文化研究所
備考
参加費無料
参加自由/事前申込不要(先着順)
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プログラム 内容

開会あいさつ 10:00~10:05

田上繁(国際常民文化研究機構運営委員長)

趣旨説明 10:05~10:35

佐野賢治(日本常民文化研究所所員)

基調講演 10:35~11:35

“民具”の形態学-伝統のカタチをいかに解読するか-
神野善治(武蔵野美術大学教授)

パネルディスカッション

  • 11:35~12:15
    ジョセフ・キブルツ(フランス・国立科学研究所主任研究員)
    お札(ふだ)に読める民間信仰-柴又帝釈天をめぐって-

昼食・休憩 12:15~13:15

  • 13:15~14:15
    孟凡行(中国・天津工業大学芸術与服装学院副教授)
    民具の性質と文化構造-中国貴州省六枝ミャオ族の民具研究を例として-
  • 14:15~15:15
    鄭然鶴(韓国・国立民俗博物館学芸士)
    漁法・製塩技術からみた漁村生活

休憩 15:15~15:25

  • 15:25~16:05
    山田昌久(首都大学東京教授)
    道具と資源環境-運用技術・道具名称・交渉環境を探る-
  • 16:05~16:45
    眞島俊一(TEM研究所所長)
    現代の日常生活行動のパターンの調査報告-その相関関係の4つの要素、道具、技術、環境、人間から-

休憩 16:45~17:00

総合討論 17:00~17:45

コメンテーター:李惠燕(韓国・木浦大学校)
登壇者全員

閉会のことば 17:45~17:50

小熊誠(国際常民文化研究機構副運営委員長)

案内チラシ

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