特別展「和歌と物語の美のかたち」
このたびサンリツ服部美術館では、美術品を通じて伝えられた文芸の世界をご紹介いたします。
かつて人々は、三十一文字に豊かな世界観を集約させた和歌や、「伊勢物語」「源氏物語」といった古典文学を、屏風や絵巻に描き、楽しみました。調度品として室内を区切る屏風や、手に取って開いてみる絵巻、愛用する茶道具など、身近なところに文学の世界が広がっていたのです。
本展では、そうした和歌や物語を描いた優品が一堂に会します。歌仙・大中臣能宣を描いた「三十六歌仙絵巻断簡」、真言宗の開祖である空海の生涯の事跡を描いた「弘法大師伝絵巻」、かつての職人の姿を歌とともに伝える「東北院職人歌合絵巻」のほか、千利休が返礼に雁をもらったというエピソードを持つ黒楽茶碗「雁取」も見どころです。
いにしえから現在に至る貴重な美術品の数々を通じて、人々の憧れがこめられた、和歌と物語の世界をお楽しみください。
(サンリツ服部美術館ホームページより引用)
開催概要
- 会期
- 2015年11月21日(土) ~ 2016年1月31日(日)
- 開催地
- 北陸・甲信越 > 長野県
- 会場
- サンリツ服部美術館[アクセス]
〒392-0027 長野県諏訪市湖岸通り2丁目1-1 - 開館時間
- 9:30~16:30
休館日:祝日を除く月曜日、2015年12月21日(月)~2016年1月3日(日)
ただし、1月4日(月)は開館 - 公式サイト
- http://www.sunritz-hattori-museum.or.jp/schedule/main.html
- 主催
- サンリツ服部美術館
- 備考
- 入館料:大人1000(900)円、小中学生600(500)円
※( )は団体20名様以上の料金
主な出品作品
- 重要文化財「佐竹本三十六歌仙絵巻断簡 大中臣能宣像」鎌倉時代 13世紀
- 重要文化財「上畳本三十六歌仙絵巻断簡 大中臣能宣像」鎌倉時代 13世紀
- 重要文化財「弘法大師伝絵巻」鎌倉時代 13世紀
- 重要文化財「尊意参内図」鎌倉時代 13世紀
- 長次郎作「黒楽茶碗 銘 雁取」桃山時代 16世紀
- 「東北院職人歌合絵」桃山時代 16世紀
- 「源氏物語図屏風」桃山-江戸時代 16-17世紀
- 「伊勢物語屏風」江戸時代 17世紀
関連イベント
第3回 美術講座「物語絵の創造力-『源氏物語』と『伊勢物語』を中心に」
日時:2015年12月7日(月)13:30~15:00(開場 13:00)
講師:廣海伸彦氏(出光美術館学芸員)
定員:60名
参加費:入館料のみ
※お電話にてご予約ください。(TEL 0266-57-3311)