開館50周年記念 特別展「天橋立と丹後国分寺」
本年、当館は、昭和45(1970)年11月7日の開館から50周年を迎えます。当館の建設に先立って、国史跡・丹後国分寺跡を含めて用地が購入され、史跡の環境整備と資料館の建設工事が相次いで行われたことからもわかるように、当館は、丹後国分寺跡に隣接する史跡博物館としての性格を持っています。
丹後国分寺は、天平13(741)年の国分寺建立の詔に基づいて創建されました。現在見えている金堂や五重塔などの基壇や礎石は、南北朝時代の建武元(1334)年に再興されたもので、創建時の遺構は確認されていないものの、瓦が採集されていることから、創建期の国分寺も当地にあったものと推定されます。
国分寺建立の詔には、国分寺は国の華であり、必ず良い場所を選んで建てなければならないとされています。天橋立を端から端まで一望できる南に開けた段丘上という丹後国分寺の立地は、まさに詔の要求にかなうものでした。
再興された丹後国分寺は、雪舟が描いた国宝「天橋立函」の画面中央に描かれています。これは、丹後国分寺が、天橋立にちょうど正対して端から端まで望むことができる位置に営まれたことの当然の帰結ともいえるでしょう。
本展では、天橋立を中心とした地域の地理的・歴史的環境の中で丹後国分寺について考えます。
開催概要
- 会期
- 2020年10月24日(土) ~ 12月13日(日)
- 開催地
- 近畿 > 京都府
- 会場
- 京都府立丹後郷土資料館(ふるさとミュージアム丹後)[アクセス]
〒629-2234 京都府宮津市字国分小字天王山611-1 TEL 0772-27-0230
京都丹後鉄道宮豊線「天橋立駅」または「岩滝口駅」から丹海バス(伊根方面行き)で「丹後郷土資料館」下車すぐ - 開館時間
- 9:00~16:30
※10/31(土)、11/6(金)、7(土)、13(金)、14(土)、20(金)、21(土)、22(日)、23(月・祝)は9:00~20:00 - 休館日
- 月曜日
※ただし、11月23日(月・祝)は開館し、翌24日(火)は休館 - 公式サイト
- http://www.kyoto-be.ne.jp/tango-m/cms/?page_id=75
- 主催
- 京都府立丹後郷土資料館
- 備考
- 入館料:大人 250円、小人 70円
※11月14日(土)、11月15日(日)は、関西文化の日のため入館無料。 - ダウンロード
期間限定展示物
- 雪舟筆「天橋立図」(国宝):10月31日(土)~11月23日(月・祝)
期間中は、丹後国分寺五重塔復活ARが体験できます。(無料) - 「成相寺参詣曼荼羅」:11月14日(土)~12月13日(日)
関連イベント
文化財講座
各定員30名 当日先着順に整理券を発行
「雪舟天橋立図の二〇年:解けた謎と解けない謎」
日時:11月14日(土)13:30~15:00
会場:当館第1研修室
講師:島尾新 氏(学習院大学教授)
「国分寺造営からみた丹後国”分立”の意義」
日時:12月5日(土)13:30~15:00
会場:当館第1研修室
講師:上原眞人 氏(京都大学名誉教授)
ぶらり丹後
日時:11月28日(土)13:30~
集合:籠神社鳥居脇
案内:森島康雄(京都府立丹後郷土資料館 資料課長)
夜間開館・ライトアップ
日時:10/31(土)、11/6(金)、7(土)、13(金)、14(土)、20(金)、21(土)、22(日)、23(月・祝) 9:00~20:00
会場:丹後国分寺跡