「よみがえる仏の美~修理完成披露によせて~」展
繊細な美しさと引き換えに、様々な損傷を受けやすい脆弱さをはらんでいる東洋の文化財。静嘉堂は、守り伝えられてきた貴重な所蔵品をよりよい形で後世に引き継ぐため、作品の修理事業にも力を入れています。
本展では、運慶作か!?と話題の仏像「木造十二神将立像」のうち4軀をはじめ、修理を終えた仏画を初披露するとともに、作業の際に使用する材料や道具もともに展示し、修理過程をよりわかりやすく御覧いただきます。また、伊藤若冲「釈迦三尊像」(京都・相国寺蔵)の原画としても知られる伝 張思恭「文殊・普賢菩薩像」など、仏教美術の名品も合わせて展示いたします。
先人の努力を受け継ぎ、現在の技術によりよみがえった仏の美をお楽しみください。
(静嘉堂文庫美術館ホームページより引用)
開催概要
- 会期
- 2016年4月23日(土) ~ 6月5日(日)
- 開催地
- 関東 > 東京都
- 会場
- 静嘉堂文庫美術館[アクセス]
〒157-0076 東京都世田谷区岡本2-23-1 TEL 03-5777-8600(ハローダイヤル) - 開館時間
- 10:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館し翌火曜日休館) - 公式サイト
- http://www.seikado.or.jp/exhibition/index.html
- 主催
- 静嘉堂文庫美術館
- 協賛・後援等
- 【特別協力】一般社団法人国宝修理装潢師連盟
- 備考
- 入館料:一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料
- ダウンロード
主要出品作品
運慶作!? 話題の仏像修理後初披露!
近年、明治の新聞に、十二神将像の像内に「大仏師運慶」という名を含む銘文があった、という記事が掲載されていた事実が提示され、運慶作か!?との議論が活発になっています。調査の結果、修理を終えた4軀の中に銘文は見つかりませんでしたが、今後、引き続き3軀の修理を進める中で、新たな発見があることが期待されます。
- 木造十二神将立像のうち寅神像、卯神像、午神像、酉神像(4軀)-鎌倉時代・13世紀
- 普賢菩薩像-鎌倉時代・13世紀
- 羅漢図-南宋時代・13世紀
- 文殊・普賢菩薩像-元時代・14世紀
※会期中、一部作品の展示替をいたします。