釈迦如来坐像の像内納入品と塩出英雄の世界-福山・胎蔵寺の寺宝-

 福山市北吉津町の胎蔵寺が所蔵する木像釈迦如来坐像(広島県重要文化財)の像内から平成13年に発見された像内納入品は、福山の中世史を塗り替える資料として注目を集めています。また、福山出身の日本画家である塩出英雄画伯(1912~2001)は弘法大師の教えに深く帰依し、自らの菩提寺である胎蔵寺に多くの作品を寄附しました。

 この展示では、これらの像内納入品や塩出英雄の作品を始めとする胎蔵寺所蔵の文化財をとおして、中世と現代の福山で育まれた文化の一端を紹介します。

(広島県立歴史博物館ホームページより引用)

開催概要

会期
2015年7月17日(金) ~ 8月23日(日)
開催地
中国 > 広島県
会場
ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)企画展示室[アクセス
〒720-0067 広島県福山市西町2丁目4-1 TEL 084-931-2513
開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日 ※7月20日(月・祝)は開館します
公式サイト
http://www.manabi.pref.hiroshima.lg.jp/rekishih/27_summer_top.html
主催
広島県立歴史博物館
備考
入館料:一般 290円(220円)、大学生 210円(160円)、高校生まで 無料 ※()内は20名以上の団体
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展示内容

釈迦如来坐像の像内納入品の世界

胎蔵寺は、福山市北吉津町に所在する真言宗大覚寺派の寺院です。
江戸時代前期に、中世福山を代表する禅宗寺院である常興寺の本尊等を引き継ぎ、以来,福山の中世文化に係る文化財を伝えています。
「木造釈迦如来坐像ならびに脇侍二菩薩の獅子座および白象座」は、南北朝時代の貞和3年(1347)、備後に本領を持つ室町幕府奉公衆・杉原親光が祖母寂妙禅尼の十三回忌供養のため造立した像です。もともと常興寺に安置されていました。芦田川東岸では最古の仏像のひとつです。

塩出英雄の世界

塩出英雄画伯(1912~2001)は福山市出身で、昭和戦前期から平成まで活躍した日本画家です。仏教や茶道など伝統文化から得た経験を基に数々の傑作を発表しています。
塩出英雄画伯は、弘法大師の教えに深く帰依し、菩提寺である胎蔵寺で受戒しています。また、昭和13年(1938)初めての個展を胎蔵寺で開催したほか、自らの作品を度々胎蔵寺に寄進しました。

関連イベント

記念講演会

「仏教版画から見た福山・胎蔵寺の像内納入品」

日時:8月1日(土)14:00~15:30
講師:内田啓一(早稲田大学教授)

特別解説

「胎蔵寺住職、塩出英雄画伯との想い出を語る」

日時:7月19日(日)14:00~14:30
解説:竹原善生(胎蔵寺住職)

展示解説会

日時:7月19日(日)13:30~14:00
8月16日(日)13:30~14:30
(8月16日は主に小学生・中学生が対象です。)
解説:当館学芸員

本展チラシ

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